お題 テーマ詠 題『学校（テーマ詠）』 お題 2023.11.07 ・投稿期間はお題発表から5日間！・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
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まだ恋もしたことがない弟が余らせている制服の袖
黒板の隅に書き残されていた「かがやきたい」は今もまばゆい
日光の連山眺め登校す川辺の道は四季のきらめき
屋上へつづく階段ここだけは集えばいつも放課後めいて
できぬよりできたほうがと徹夜してがんばるよりも寝たほうがいい
新しい校舎はよそよそしいけれど昔のままの桜と校庭
床下に犬が棲みつきすきま風トゲで怪我した木造校舎
ドキドキが 止まらず 教室 飛び出した 君と僕しか いないのだもの
駄菓子屋のおばちゃん今朝もにこやかに「行ってらっしゃい、気を付けてね」と
給食のソフト麺を指で押し半分にしてスープに入れる
ガッコウで好きとは言えずガリ刷りの詩集に恋はインクの香り
木造の旧開智小。かつての子らはぬくもりに包まれていた
久々に朝パンでした 新校舎から壊される思い出を見る
キンコンカン、震える音を受け止めて たったヒトリの喉仏追う
音楽室ちょっぴり怖いベートーベン壁からにらみきかせてたよね
あの山の彼方に思い馳せていた先生の声遠ざかる午後
教室の斜め前の君を見て今まで知らぬ恋を知りたり
クラスには悪い子嘘つきいじめっ子 けれどもみんな優しい子だった
今はもう遊具無くなる我が校を眺め鮮明君といた日々
計算はいまでも苦手さんすうの計算ドリル量が多すぎ
駐輪をしました 君を見つけたら妄想しましょう 今日はそれで良い
愛してる あの日言わずに今言うか 本音告白 同窓の会
大阪で優等生になったとて言われるがオチ「嬉しがりや」と
赤レンガ士官候補の学び舎の目と鼻の先原爆ドーム
学校で生まれた恋の誕生日駄菓子で祝う沖に恋路島
学び舎に恋を見つけて万葉の君にあこがれ歌を読み解く
学校に教師はいたが師の見えず未だ社会科卒業できず
廃校跡旧友恩師顔浮かぶ喜び悲しみ彼方に
自己主張咎めた下駄を手に履かせ校門くぐる空手部の猛者
小学校卒業式に父と母そろって参加してくれたような
宿直に豚足持って慰問する昭和の中坊課外授業
袖口のカピカピまでもお下がりの二代目襲名二男
や末っ子
「月光」と言えば下校とインプット。ラジオが流す「帰社しても良い？」
学校で教わった勉強よりももっと大事な事を学びし