お題 題『会』 お題 2023.12.02 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
何年も一緒にいてもきっとまだ出会えていないたくさんの君
電線の五線譜並ぶ鳥たちが誰がラの音鳴らすか会議
引っ越して窓からみえる教会にサンドイッチを捧げてたべる
卒業しいつもの面子集まるを秘密のように会合と呼び
枕辺に涙が落ちる夢の中でしか会えない人がいること
忘年会 作り笑顔で場に溶けて 内心早く帰って寝たい
一瞬で満たされていく会う前の私は空のペットボトルだ
会話途絶え話題を探す朝に観たニュースを思い出そうとしてる
初恋の君だと知らずにすれ違い同窓会は悲劇の祭り
この地球何千年かは知らないがあなたに会えた奇跡を思う
空の色山の息吹にせせらぎと
散歩で出会う新たな季節
会釈して今日を占う散歩道冬の道草愉快に青く
会いたいと思える人がいることが幸せだから僕は幸せ
会の字に会社会議とまず浮かぶ十年過ぎしも会社人間
宴会でノンアルだって良いじゃない、皆生きてりゃ酔っ払ってる
会いたくも二度と会えない君は今御空の上で短歌詠むのか
会いに来てくれたんだねと霊園に降る涙雨傘さして見る
会いたくて指、躊躇って画面見てやっと打ち出すLINEの文字を
今を知る花鳥風月わが心四季の風情の一期一会を
それでも貴方に会えて嬉しかった生きている事実が尊い
逢うの字を隠して昼の会合と刹那断ち切る室内電話
恋に泣き噂の笑うふしだらをうらやましくてけなす女子会
先日は三丁目の角マヨネーズ。鴉鳴きたる会合を蹴る
見出しには刺激が踊る密会の字ペンが煽れば世間が叩く
もう会わない夢際さよならすきだったとかは言えないわたしのよわさ
集会所様々な声震わせて木枯らしと遊び私に届く
指先で会するところ撫ぜながら恋の気ままを愛がさえぎる
うとうとと寝て聞いていた漢文の
鴻門の会は今でも分からず