お題 題『集』 お題 2024.02.04 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
目配せで一羽の鳩が仲間呼ぶ「なるべく淋しい人の前集合」
暗闇に輝く猫の目のように小さな希望を集めて灯す
集まればたちまち時は埋められて喋り笑ってじゃあまたいつか
ドアの前「集中」張り紙あり受験前の三男坊主
人生の嬉し恥ずかし集めてはパズルのように組み合わせてる
言の葉をそっと拾って集めてるきみに届ける歌詠むために
8時にね駅の改札集合だ 大人の遠足三人組の
長男の集中すると出るえくぼ ツルを折る顔妻に似ており
蟻たちの集合写真休みなく働くものの束の間の笑み
春先に集いて咲くはホトケノザ可憐そうだが絶えること無し
なんで男子は大量のカードを集めるんだろ箱から出てるし
ボーカル以外全パート募集の貼り紙を見て集まった全員がギロ
お日様が集まれし朱の八朔の 果物売場香りたつ春
網膜に光を集め結ぶ像ぜひ選びたし映すからには
お正月集まった日の激震の 被災地の痛み消えることなし
集まった人皆持てり空洞を 体の中の心という場所
ドングリを拾い集めて競い合う
幼き子らの笑顔眩しく
野良猫の集会に来た新入りは猫を被って猫なで声で
優しさを集めた詩集を少年は大事に抱えホームで見送る
あんちくしょう夜を集めて恋に哭く情は椿涙は山茶花
故郷が限界集落と云われ
残りの人生鑑みる午後
卒業の集合写真でひとりだけ真顔で写るきみがすきだよ
能登地震楽しき集い無惨やな自然災害の恐ろしさ
立春のヨチヨチ歩きの陽射しにはあつめてうれし稚児のぬくもり
平面に幻想を微かに映す
秘密の文字の集まり 「短歌」
迷い人 残された時間 集めては どう生きるのか 生きていくのか
冬ざれのごとき恋さえ春を待つこぼれ火あつめ雪解の宴
恋すれど開いた歌集そっと閉じ違う言葉に嗚咽を漏らす
葬式と通夜のときしか集まらぬ爺婆いかに日日過ぐし居る
「youtuber、卒業文集イジってみたwww」僕はどうしても好きになれない
立春に孤独を集め別れ告げ今日からボクは恋猫となる
泡沫の 雨風集め 歌を詠む 花を香りて 星を眺めて
目を閉じて耳を塞いで口噤む集まらないよキミに言の葉
新学期恋に落ちて桜咲く隣に並ぶ集合写真
集まるという自動詞を集めるという他動詞に変える君かな
アリの巣の手前にキャンディ置いてみる 私は誰かに食べられてみたい
この指にとまれ! と周囲に言いたいの 満員電車の皆となかよく
君が恋あつめてうれし夜もすがらほむら尽きぬにはやも朝焼け
言の葉を集めて詠めば良し悪し詠む力量と読ませる力量
昼顔の嘘の恋にも虫集め君はただの通行人À