お題 題『朝』 お題 2024.02.18 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
さっきまで何処かの人のためだった朝が訪れ私を包む
朝顔のつるがどこまで伸びるのか楽しみだったあの頃の夏
午前9時パジャマのままで大あくび誰も見てない休日の朝
冬の朝頭かしげたガーベラがしずかに赤くゆっくりと咲く
冷えている体育館に並ぶ足それぞれ乗り越えてきた朝だ
カーテンを開けたら朝の風のあり 今日も優しくなれたらいいな
一日の中で一番朝が好き 鮮度の高い自分もいるし
8時半朝ドラの余韻をぜんぶ博多華丸のアップがかき消す
サイフォンの琥珀の落ちて夢の消え朝は静かに今日の標を
道化師も素顔のままの朝なのにメイクのままに舞うルリタテハ
朝刊のインクの匂いと朝ご飯卓の向かいは父の定位置
朝な日に 夢追い人の 眼に映る 蒼穹の空 群青の海
特別な朝じゃなくても朝食はホットケーキにはちみつバター
朝が来るのが怖いあの子にあと少し優しい夢が降りますように
朝ぼらけ やかんの音が 矢の如く
掠める瞼 まだ半開き
霜柱、朝早く出たご褒美を見つけたようにザクザクと踏む
夜遊びを見透かすように朝鏡盛るほどに下手なお絵描き
朝目覚め体の動き確認す心の調子は脈を計って
林からカルガモの群れどんぐり追い横切る朝ランする我の前を
目覚ましのアラームを切りもう少し 夢現のまま微睡む朝
月曜の朝はなんだか憂鬱で行きたくないの何だかんだと
夜明けまで目を閉じているから朝のひかりがいちばんきれいなんだね
津市の朝鮮通信使の祭り異国との繋がり感じる
昨日より少し薄れた紺青は見知らぬ鳥と朝焼けになり
朝採れのイチゴが届く昼過ぎの口おとなしく別腹騒ぐ
朝風が教えてくれた「人が詠む,歌を感じろ考えるな」と
そのままにひとつ枕に君といて野獣死すとか小説の朝