お題 題『東西南北いずれかを読み込んで』 お題 2024.02.17 ・投稿期間はお題発表から5日間！・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
お題 
お題
お題
お題
お題
星たちの涙が地上に落ちぬよう受けるひしゃくは北斗七星
南へと向かって吹いてる北風に背中押されて温かさ知る
東西線と南北線が交差する飯田橋はきっと世界の中心
北へ行く 列車が闇に 溶けてゆく 二度と帰らぬ あの人乗せて
とりあえず荷物を机代わりにしきみと南国白くまを食む
ある国の小さな平屋に一人住む 西の魔女には心底会いたい
夏休み 太陽の下で 水遊び 君と食べる 割れた西瓜
プールから帰る車内をねっとりと蜂蜜に似た西陽が満たす
「話してよ関西弁で」と言うけど親しくないと喋りたくない
東からいろんなものがやってくる風も文化もメアリ・ポピンズも
朝ランで会社へ顔だけ東向き朝日をご飯みたいに頂く
筆先で 薄く重ねた 北の空
たまにはひとり 旅に出ようか
東風吹いて梅の香り運んで来るよ君の元にも届きますよに
5センチで大雪と言う東京も子どもの目から見れば納得
北欧の窓際にある鶏の 置物一つメルカリで買う
風湿り西から雨がやって来るあなたの街を濡らした雨が
西の空朝日が昇るバカボンのパパ成し遂げた｢これでいいのだ｣
南風きゅんとするのは制服の別れと出会いの名残りだろうか
誰よりも一番早く一日を迎えられるね東に住めば
北から来た風は北風と呼ぼう東からこっちはとりまコチ
西空を見つめ頬染め待つ人を夕陽と風が優しくつつむ
『西遊記』読んで夢見た天竺へジェット機は飛ぶあの雲こえて
予報では曇りのち晴れ きみに吹く偏西風を待つだけの母
南から強い風が吹くいつか還る日を知っている気がしてる
病気の子東に有ればと賢治の詩今世で言えば余計なお世話
「東京まで九九〇〇km」市境も越えぬメトロの広告
願わくは春死なむなどと西行の涅槃会ありて時代伺う
何となく ただ何となく 歩いてる 北風吹かれ 彼は誰時に