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宝塚 退団公演 見に行きし 男役居き 花水木咲く
1991年11月29日大浦みずき宝塚退団
鳥獣の 誰ぞが運びし 種芽吹き 今年も庭を 彩る花々
春の光 薄紅の花びら舞い 君の声 遠く透きてて 胸に春宿る
毒花と うとまるるゆえ たおらるる 姿ながめず すむやひなげし
色褪せて花落ち香る去り際に優しさ残る人になりたい
もみじ萌ゆ わが愛ネコは 樹木葬 今年の新芽も 赤から緑へ
庭一周 今日の花をチェックする 生まれてよかった 菖蒲にさつき
大量の松ぼっくりが落ちている松の花など見たことないが
道端に咲いてる花は儚げで風に吹かれて愛をも語る
母の日に 贈りし紫陽花 仏壇の 横に並べる 父に見せると
徳利に花一輪の手酌酒 白き豆腐の絹を楽しむ
春といふいつぽんの木の下にある大人になりて植ゑてきた花壇
赤い薔薇飾る花瓶が割れたってまだ駄目じゃない 君の咲く場所
花一輪手に取り佇む老妻に「昔乙女」のかすかな名残り
六輪もクレマチス咲くベランダで風に花びらふるわせながら
薔薇の花 最も綺麗な瞬間に 手折り吊るされ ドライフラワー
人と人がつながって産み出される気づきはまるで花粉のようだ
花見えず細葉紅葉の枝先にそっと連なるちひさき羽根が
喧嘩しても花園神社は赤らんで林檎の甘酸っぱさ、よみがえる
花見上げ手を伸ばす吾子いとしくて この画(え)生涯 わたしの宝
散る月に花をかざして君の名を呼べば木霊(こだま)す生きられようか
ふわふわの地上に降りた春の雲綿毛よ飛んで花を咲かせて
花子さん三番目に出るからと真ん中にしか用はない
こんなにも一際輝く造花たちは 不死身でなければ愛せるとおもう
夏花火 一瞬見えた 君の声 あふるる涙 枯れ果ててなお
口笛を吹きつつ月明かりの下 桜花や舞いて春の開演
美しすぎる花を踵で踏みにじる時に怒りのごとき風吹く
演奏会 彼から花束もらったあの子 貴方は来てもくれないのね
幼日の夏休み初日の宵は 屋上に集ひ 眺むる花火
家の事みんな忘れて一片の落花静かに見送る我
冬の花 健気(けなげ)に咲きし パンジーを お疲れ様と 土へと還へし
花冷えの自販機にある「あたたかい」 押した指先春に触れてる
花ならばそろそろ枯れて落ちる頃 空を見上げて過ぎし日歌う
水をやり栄養与え日に当てて曲を聴かせる 花も生きてる
山登り 難所に一輪 花は立ち あとひと息と われを促す
名も知らぬ野の花なれどこの花の命美し命いとおし
手作りの小花模様のワンピース鏡に映して 向かう診察
墓石に花を供えて祖父思い また幾度目の夏が来ていた
オレンジの薔薇の花束買い求め妻へと渡す定年の日に
くだらない話に花を咲かせては 笑い転げた6時の部室
花水木 白さひときわ病室の 窓に輝きあすは 退院す
うつむひて 鼻水すすり 涙ぐむ 「花粉のせい」と 嘘つく私
名も知らぬ花を初めて見たような十五の恋は冬から春へ
花見てもツツジとシャクナゲ違いわからず 新人見ても違いわからず
ほんとうにあたしでいいの?雛菊がささやいた気がした花売り場
岡本真帆さんへのオマージュ、改変バージョンです。
母の日に「はい」と花束照れながら父が差し出す雪でも降るの?
花と散る遺書を残せしあの人は沖縄の海 珊瑚になった
枯れぬから造花にしてる仏壇は経済的も我不埒なり
陽当たりの悪い場所でも凛と咲く 花が教えるくじけず生きろと
宝塚 退団公演 見に行きし 男役居き 花水木咲く
1991年11月29日大浦みずき宝塚退団
鳥獣の 誰ぞが運びし 種芽吹き 今年も庭を 彩る花々
春の光
薄紅の花びら舞い
君の声
遠く透きてて
胸に春宿る
毒花と うとまるるゆえ たおらるる
姿ながめず すむやひなげし
色褪せて花落ち香る去り際に優しさ残る人になりたい
もみじ萌ゆ わが愛ネコは 樹木葬
今年の新芽も 赤から緑へ
庭一周 今日の花をチェックする
生まれてよかった 菖蒲にさつき
大量の松ぼっくりが落ちている松の花など見たことないが
道端に咲いてる花は儚げで風に吹かれて愛をも語る
母の日に 贈りし紫陽花 仏壇の
横に並べる 父に見せると
徳利に花一輪の手酌酒
白き豆腐の絹を楽しむ
春といふいつぽんの木の下にある大人になりて植ゑてきた花壇
赤い薔薇飾る花瓶が割れたってまだ駄目じゃない 君の咲く場所
花一輪手に取り佇む老妻に「昔乙女」のかすかな名残り
六輪もクレマチス咲くベランダで風に花びらふるわせながら
薔薇の花 最も綺麗な瞬間に
手折り吊るされ ドライフラワー
人と人がつながって産み出される気づきはまるで花粉のようだ
花見えず細葉紅葉の枝先にそっと連なるちひさき羽根が
喧嘩しても花園神社は赤らんで林檎の甘酸っぱさ、よみがえる
花見上げ手を伸ばす吾子いとしくて
この画(え)生涯 わたしの宝
散る月に花をかざして君の名を呼べば木霊(こだま)す生きられようか
ふわふわの地上に降りた春の雲綿毛よ飛んで花を咲かせて
花子さん三番目に出るからと真ん中にしか用はない
こんなにも一際輝く造花たちは
不死身でなければ愛せるとおもう
夏花火 一瞬見えた 君の声 あふるる涙 枯れ果ててなお
口笛を吹きつつ月明かりの下
桜花や舞いて春の開演
美しすぎる花を踵で踏みにじる時に怒りのごとき風吹く
演奏会 彼から花束もらったあの子
貴方は来てもくれないのね
幼日の夏休み初日の宵は 屋上に集ひ 眺むる花火
家の事みんな忘れて一片の落花静かに見送る我
冬の花 健気(けなげ)に咲きし パンジーを
お疲れ様と 土へと還へし
花冷えの自販機にある「あたたかい」
押した指先春に触れてる
花ならばそろそろ枯れて落ちる頃
空を見上げて過ぎし日歌う
水をやり栄養与え日に当てて曲を聴かせる 花も生きてる
山登り 難所に一輪 花は立ち あとひと息と
われを促す
名も知らぬ野の花なれどこの花の命美し命いとおし
手作りの小花模様のワンピース鏡に映して
向かう診察
墓石に花を供えて祖父思い
また幾度目の夏が来ていた
オレンジの薔薇の花束買い求め妻へと渡す定年の日に
くだらない話に花を咲かせては
笑い転げた6時の部室
花水木 白さひときわ病室の 窓に輝きあすは
退院す
うつむひて 鼻水すすり 涙ぐむ
「花粉のせい」と 嘘つく私
名も知らぬ花を初めて見たような十五の恋は冬から春へ
花見てもツツジとシャクナゲ違いわからず 新人見ても違いわからず
ほんとうにあたしでいいの?雛菊がささやいた気がした花売り場
岡本真帆さんへのオマージュ、改変バージョンです。
母の日に「はい」と花束照れながら父が差し出す雪でも降るの?
花と散る遺書を残せしあの人は沖縄の海 珊瑚になった
枯れぬから造花にしてる仏壇は経済的も我不埒なり
陽当たりの悪い場所でも凛と咲く
花が教えるくじけず生きろと