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夏浅し いっせん煽り 汗拭う ひと息つけば 薫る新緑
この夏も暑いと予報言っているならば涼しく歌を詠おう
熱を帯び すっと流るる 水滴よ 今の私は どんな顔して
あなたへの熱い思いを隠せずに 暑苦しくて失恋若き日
暑すぎてもう出してしまった扇風機くるくる回れくるくる回れ
発熱の みどり児抱え 救急へ 新米母の 不安と孤独
熱逃すように帽子を持ち上げて水色の風に髪を浸す
青春は歪み燃え立ち熱盛り 矛盾の道理破壊を求め
物事は計画も重要だけど 熱意と行動が不可欠だ
夏読めば熱血たぎる鉄幹の歌でますます暑苦しくなる
あの夏の熱さと君がカンパリのソーダの赤にとけてゆく秋
姪から届く便り大人びる暑中見舞いに一句添えようか
またたくに暑気を消しゆく雨ならば 誰も気づかぬ胸のつかえも
暑くなり団扇を探すドタバタといつ使わなくなったか知らぬ
暑き日も 温き晩酌 めした夫(ふ)に お湯割焼酎 供へる息子
熱帯夜 夢と現が 溶けてゆく 俺はお前か お前は俺か
出したいな暑中見舞い目に涼し文房具屋の立体カード
僕の城 賃貸アパート安普請(やすぶしん) 暑さ寒さは 外気と同じ
光熱費 家電とWi-Fi 住民票 初めてだらけ 就職の春
暑すぎてガードレールも白線も やわらかくなるあの坂の午後
暑さとはたぶん記憶のことだろう 祭りよ花火よ浴衣のあなたよ
暑がりの僕が帰ると冷房を そっと下げおく君の優しさ
放課後に君と暑さを凌いでは 手に持つアイスも時間も溶けて
熱を出す私に文句を言いつつも 額を撫でるいつかの横顔
暑い日は 涙も早く 乾くのか 夜空に残る 君の横顔
秘密めく恋の話に熱を帯び 少女らはゆく 我を追い越し
暑い夜 ベランダの風 恋しくて 遠く聞こえる いつもの電車
熱を出し 半泣きになる幼子を そっと抱き寄す 遠足の朝
暑い日は風呂に入るの億劫(おっくう)でぬるい温度のシャワーで済ます
熱戦に拳を挙げて騒ぎ出す俺の心の松岡修造
ひとりだと気づいてしまふ体内の熱をたたいて延ばして朝へ
才能も野心もエゴも剥き出しで 熱く戦えワールドカップ
粗熱をとるために置く時間さえ惜しむかのよう振りかかる胡麻
我ら今未踏の原野を行くごとし未曾有の酷暑を生きねばならぬ
揺れる葉が初夏の暑さを誤魔化して 風に吹かれる汗と前髪
「暑いね」が挨拶がわりの季節来て 外出つらい我ら老人
暑い日は冷やし中華かソーメンか 枝豆つまみに冷えたビールか
「暑いね」と、呟く君の横顔に かき氷が溶ける昼下がり
窓の外紫陽花ひとつにじみをり電話はやめし微熱の床に
夏浅し いっせん煽り 汗拭う ひと息つけば 薫る新緑
この夏も暑いと予報言っているならば涼しく歌を詠おう
熱を帯び すっと流るる 水滴よ
今の私は どんな顔して
あなたへの熱い思いを隠せずに
暑苦しくて失恋若き日
暑すぎてもう出してしまった扇風機くるくる回れくるくる回れ
発熱の みどり児抱え 救急へ
新米母の 不安と孤独
熱逃すように帽子を持ち上げて水色の風に髪を浸す
青春は歪み燃え立ち熱盛り
矛盾の道理破壊を求め
物事は計画も重要だけど 熱意と行動が不可欠だ
夏読めば熱血たぎる鉄幹の歌でますます暑苦しくなる
あの夏の熱さと君がカンパリのソーダの赤にとけてゆく秋
姪から届く便り大人びる暑中見舞いに一句添えようか
またたくに暑気を消しゆく雨ならば
誰も気づかぬ胸のつかえも
暑くなり団扇を探すドタバタといつ使わなくなったか知らぬ
暑き日も 温き晩酌 めした夫(ふ)に
お湯割焼酎 供へる息子
熱帯夜 夢と現が 溶けてゆく 俺はお前か お前は俺か
出したいな暑中見舞い目に涼し文房具屋の立体カード
僕の城 賃貸アパート安普請(やすぶしん)
暑さ寒さは 外気と同じ
光熱費 家電とWi-Fi 住民票
初めてだらけ 就職の春
暑すぎてガードレールも白線も
やわらかくなるあの坂の午後
暑さとはたぶん記憶のことだろう
祭りよ花火よ浴衣のあなたよ
暑がりの僕が帰ると冷房を そっと下げおく君の優しさ
放課後に君と暑さを凌いでは
手に持つアイスも時間も溶けて
熱を出す私に文句を言いつつも
額を撫でるいつかの横顔
暑い日は 涙も早く 乾くのか 夜空に残る 君の横顔
秘密めく恋の話に熱を帯び 少女らはゆく
我を追い越し
暑い夜 ベランダの風 恋しくて 遠く聞こえる いつもの電車
熱を出し 半泣きになる幼子を そっと抱き寄す 遠足の朝
暑い日は風呂に入るの億劫(おっくう)でぬるい温度のシャワーで済ます
熱戦に拳を挙げて騒ぎ出す俺の心の松岡修造
ひとりだと気づいてしまふ体内の熱をたたいて延ばして朝へ
才能も野心もエゴも剥き出しで 熱く戦えワールドカップ
粗熱をとるために置く時間さえ惜しむかのよう振りかかる胡麻
我ら今未踏の原野を行くごとし未曾有の酷暑を生きねばならぬ
揺れる葉が初夏の暑さを誤魔化して
風に吹かれる汗と前髪
「暑いね」が挨拶がわりの季節来て
外出つらい我ら老人
暑い日は冷やし中華かソーメンか
枝豆つまみに冷えたビールか
「暑いね」と、呟く君の横顔に
かき氷が溶ける昼下がり
窓の外紫陽花ひとつにじみをり電話はやめし微熱の床に