2022-08

塩本抄

帰りたくないのはおなじ 泣きそうな夕暮れの手を引いて歩いた

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塩本抄

泣くなとふ声から護るため吾子を抱きし吾の太き二の腕

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塩本抄

向いてない仕事を今日も終わらせてビール、お前もよくやってるよ

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塩本抄

足もとの砂を攫つてゆく波を恋に喩へてしまうのですか

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塩本抄

くるくるとブランコの鎖絡ませてあれは余計なひと言だった

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塩本抄

お互いに肩の荷を下ろしカンガルー教室に吹く温かな風

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塩本抄

はつ夏のひかりを混ぜた厚焼きの卵サンドをブランチとする

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塩本抄

海沿いの道を選んで帰るとき小さな輪廻から解脱する

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塩本抄

一日の終わりにひらく古い詩集 凭れる椅子はもうそれだけだ

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塩本抄

とびきりのかわいいでしたチューリップ公園で見た誰かの君は

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