お題 題『駅』 お題 2024.04.01 ・投稿期間はお題発表から5日間！・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
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何となく小さな駅で降りてみて大事なものを見つけた奇跡
駅前のマックでてりたま食べながら恋の話と夏の計画
最寄り駅毎日通い半世紀今ではここが終着駅か
制帽をかぶり直して声を張る新米駅員「電車入ります！」
呼ばれてるような気がして降りてみるいつもは通り過ぎるだけの駅
無人駅孤独をまとう男降り雨の街へと消えて行きたり
静けさの 広がる駅で 白い息 吐きつつ君の 横顔を見る
ローカル線廃止となれど未だ残る帰省の思い出は駅舎と共に
駅までの道を歩いて手をつなぐ二人見届け独りで帰る
故郷(ふるさと)の言葉を聞いて懐かしむ駅構内の雑踏まぎれ
コスパとかタイパだとかで通過した駅を帰りは降りていきます
記憶から小さい駅を引っ張るよ昭和の匂い忘れぬように
屈しない金属の心得るために999の駅探してる
土地の人が呪いに使う人形を道の駅で売られても困る
駅の灯に蛾やらなにやらぶつかって最終列車は走り去りゆく
男性が唱つた「駅」に震えた昔を想うと切なくもあり
大都会 無数の人、人収集し どこへ行くのか鉄の塊
見送りの駅のホームは不安気で次の帰りの約束もなく
桜咲く駅で戦地へ向かう君を見送る永遠の別れとなる
ここはどこ新宿ダンジョンラビリンス右手を壁につけて進めよ
何だろう鉄道の駅道の駅ニュースステーションMステも
最寄り駅じゃ淋しいからその次の駅へ歩こう君を返す夜（よ）
駅裏の路地の小さな焼き鳥屋スマホ嫌いの親父が仕切る
大人の手で大きくなりゆく最寄り駅 子どもはいません待合室
博多駅のひそかな名物 甘い香り
その正体は おいしい三日月