お題 題『東京（テーマ詠）』 お題 2024.04.03 ・投稿期間はお題発表から5日間！・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
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東京の空へ向かいて旅立ちし二十二歳の道は遥けく
帰ろうか終電間近呟いた
東京タワー小雨に滲む
流行ってるお菓子についていけなくて結局選ぶ「東京ばな奈」
出張で見かけた燕巣を作る自宅の燕と同じ形で
子どもらはどこで遊ぶか謎だったきれいな川も野山もないのに
雑多なる喧騒だけのイメージも早朝なれば高原のよう
夢をかけ 若き日過ごす 大都会
夢は消えても 心は其処に
ようこそ！と朗らかなラジオの人も心細さの固まりだった
「東京」と書かれたTシャツをきっと東京の人は着ないのでしょう
雑踏を彷徨い俯く人々に 空を見せてくれスカイツリー
地方から出てきて住んだ東京は
やはり地方の人が住んでた
友情と青春群像ほとばしる「俺たちの旅」小椋佳の詩
東京の一人暮らしで教わった文字にできないふるさとの意味
東京の夜景はきれい人工の蛍は光る夜が明けるまで
デパートで並んで買えるスイーツに
食べたし行きたし気だけ高揚す
あの人の スマホが撮す東京は
きらきらのない ほの暗い街
都会での暮らしが長い彼女には落ち着く場所は地方(ここ)ではないの
建物が視界の果てまで広がってつくづくここは関東平野
首都高を滑る感じも好きだけど
今夜は少しアンニュイ気味で
故郷に似た東京の西部の町で故郷に似た夕焼け
同郷のよしみで応援したくなる
都会を飛ばす地方ナンバー
魔法の国いつか行きたやそれまでにハリポタ全巻読み直そうか
東京で生まれてヒップホップ聴く育ち悪いがライムは響く
花嫁は遠く知らぬ地東京へ見せた背中は子、孫、ひ孫へ
この街もおまえの故郷で家があり生活があり思い出がある
東京はどこからなのか似たような街並み続く日本列島
新宿のカフェでブラック飲むために 新都心からいくのは高い
雑踏でかよいなれたる道すらも迷子のようでカフェに佇み
下町に セレブに カジュアルな都会 オフィス トレンド ミックスサラダ
幸せと異国の風を連れて行く 新宿発成田エクスプレス
君と肩並べて眠り射す朝日
田町で起きた知らねえおっさん
渋谷駅スクランブルの交差点スタバの窓から行き交う群衆
江戸の世の 賞賛されし 海外の 誇り得るべし 我が国の質