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京都文芸歌壇
袴田朱夏
踊り場として踏む五月 夏までに上りきったら忘れるはずの
2022.05.19
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袴田朱夏
袴田朱夏
やわらかな漸近線が一秒ののちに雀となりたる地面
2022.04.14
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袴田朱夏
袴田朱夏
晴れなのに中止になった遠足の踏まれなかったタンポポそよぐ
2022.04.12
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袴田朱夏
袴田朱夏
葉桜のほうが好きだという母の手はこんなにも小さかったか
2022.04.07
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袴田朱夏
袴田朱夏
いもうとの春のピアノのわたしにはないテヌートの正しさを聴く
2022.03.28
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袴田朱夏
袴田朱夏
まだ寒い春たくさんの花びらの行方のひとつとして君の肩
2022.03.25
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袴田朱夏
袴田朱夏
花びらを忘れたと言いおさな児が十秒止めた春の嵐電
2022.03.08
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袴田朱夏
袴田朱夏
初雪をかぶった並木道を抜けシュトーレンならナッツねわたし
2021.12.13
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袴田朱夏
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