回文短歌

秋鵠空(さとあき)

求めしを花のあやなし駅の園 消えし汝やあの名は惜しめども

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秋鵠空(さとあき)

惜しめ友花遠し あの樹と山や 時の足音汝は求めしを

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秋鵠空(さとあき)

日を残し 雲流るとや潮白し 星宿るかな黙し此の負ひ

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秋鵠空(さとあき)

眺むれば雪の目前の舞繁し 今野が様の消ゆ晴れむかな

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秋鵠空(さとあき)

蛾の焦がる 彼の焰の蛾 夜一夜と 火よ蛾の緒の火 逃る加護の蛾

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秋鵠空(さとあき)

黒し雲 死期の血の騎士屍撥ね 墓屍鬼の地の騎士黙示録

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秋鵠空(さとあき)

屍気の塚黒蜥蜴飼ふ髑髏虚 愚問ふ翳かと六月の騎士

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秋鵠空(さとあき)

春日野の野火急かすかな陽は西に 灰流す風火の野の幽か

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秋鵠空(さとあき)

春日野の名は然ありて来つる春 月照り明し花野の幽か

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秋鵠空(さとあき)

花の名は問の絶えなば 花野辺の 汝は花枝の人花の汝は

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