振り返り足跡ひとつ 隣道ふたつ並んで ふと春惜しむ
題『道』 にて
太陽のもう昇らぬと知りながら顔も向かえずまたねも言えず
題『自由詠』 にて
日照雨 地見て水光 眩しんで 曇らせた胸 ただ春颯
題『晴』 にて
君のいる記憶辿って春の川 水面で歪むわたしの面
題『水』 にて
愛おしい 心はすでに 枯れけれど 猫吸う君でふと蘇る
題『猫・ネコ』 にて
君からの最後の問いは花曇り 答案用紙 未だ白紙で
題『答』 にて
2年前 ひとり見つけた宵桜 祭りの後の 今夜は見えず
題『さくら・桜』 にて
