中原鼠栞 2023-05-24
中原鼠栞
うしめ ドクダミの下に真っ赤な蛇苺なにか起きそう手を引っ込める
うしめ 里山は緑濃くしてそこにある快晴の朝仮病の電話す
ぷるる 聡明で 明るい伯母は もういない 淋しさよりも ぼんやりの日々
ケタクマの父 パラッドよ君に想いを届けてよ そばで笑って頑張る俺に
新井きわ(kiwa) スカートをばるーん、ばるーんと膨らませ駆け寄る私は春の運び屋
新井きわ(kiwa) 樹の芯は水脈(みお) 木蓮にとっくん春の鼓動が高まってゆく
新井きわ(kiwa) シーツ干し風を孕めば君の香の草原広がりいちめん五月
新井きわ(kiwa) 息をする肺胞のなかに春巡り爪先(ネイル)に芽吹くサクラよサクラ
平見翠玉 