お題 題『見』 お題 2023.12.07 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
散歩道光る川面を横に見て いつものように図書館へ行く
眠れない夜は窓越し切り取った夜空の星の一部を見てる
見た感じ強気で陽キャな君だけど目の奥透かせば寂しさがある
母飾る雛人形は古びててすべて見透かすような目だった
深海に沈んだ小石夢を見る浅瀬のころの星のゆらめき
歌を詠み発見するは生活の少しの変化豊かな変化
続編も二人で見ようと約束をしてた映画が封切りされる
寒風に枯れ葉が落ちて用意ドン!かけっこするのを見れば愛しく
見えぬもの見えるものより尊くて信じることで見えてくるもの
神様がライブ映像で見ている指ハートして拾う空き缶
極座標から見上げるとペガサスが降りてきた「山を蹴飛ばすんだ」
心とは脆いものです見も知らぬ人の言葉に血を流します
カンダタに脳を鈍器で殴られて以来貴女が二人に見える
点数を見るのをやめた世界にも好きと嫌いと普通とがある
みて見てともみじのお手々にダンゴ虫息のむママのお口にポイっと
目もくれぬドブに澱む花びらに
見えてくる世の虚しさよ
穴が空くほど見つめても変わらない事実は君が向けてる背中
見聞を広めたら帰っておいで小学校舎低くなりぬる
言の葉は すぐ解けてく 紡いでも 聞こえぬ声も 見えない影も
名前だけ見知ったメンツつぶやきにいいねをつけて返される仲
見学の体育グラウンドのイチョウ見守るように影を伸ばして
相対性理論も量子力学も知らず猫見て可愛いを知る
背中は見えず無防備に晒される正面の顔とて同じ
一見をおでんの湯気の迎え入れ端は常連目で切る仁義
この一年見るものあったか永田町辞任解任人事狂乱
背中は見えず無防備に晒される正面の顔とてオナ