今紺しだ 2021-11
今紺しだ
今紺しだ 知っている星が増えれば夜が好き友が増えれば教室が好き
袴田朱夏 アイロンをゆっくりかける 雨の日は生きるかたちをすこし気にする
今紺しだ 部長の目に浮かぶ涙も音楽室という光の一部になった
今紺しだ いい風だね、君が笑って「ね」のとこで街の、私の、重力が消える
今紺しだ ピロティーの風を好きだとはにかんだ論敵きみは敵ではなかった
今紺しだ ランドセルの彼が置き傘一本で倒してくれた透明な敵
今紺しだ 栞紐は昨日のままにしておこう「待たせた?」の声に閉じたページで
今紺しだ 親指が画面にふれる面積は君が世界にふれる面積
今紺しだ 