甘森太一 2022-01
甘森太一
茶熊さえこ ひとすじのひかりたばねるいっしゅんのますいじゅうをうたれておりぬ
かたつむり 正常な朝の光がある部屋に燃えさしが一人こんなはずでは
かたつむり 止まない雨はないとは言うけれど折れた傘で何ができるんです
塩本抄 岸辺から言葉をひとつみずうみに浮かべ波紋が消えてゆくまで
塩本抄 あの象は乗れるかと問う子の髪にそそぐ王冠のやうなひかり
塩本抄 諏訪からは全面結氷とふ便り薄き煎餅はりはりと食む
塩本抄 くびすじを晒して走る自転車を追えば黄色になりそうな青
塩本抄 ひとひらの詩を携えて雪は降るすこし遅れてきみの町にも
たろりずむ 