吉村おもち 2021-11-23
吉村おもち
吉村おもち あの人は島に帰って南から吹く風すべて歌に聞こえる
吉村おもち 後輩に押し付けられた残業で最上級の夜景を作る
吉村おもち 予報士が海の色したモニターに伸びやかに描く梅雨前線
吉村おもち さっきまで本名だった四文字を旧姓にする初夏の市役所
吉村おもち わたくしの社会の窓を開けるには美しすぎるルミネのトイレ
吉村おもち マスク越しに吹いた綿毛が飛んでいく予測できない二回目の春
吉村おもち 乳液は顔の数だけ買われゆく顔の数より多く売られて
四宮 シャボン玉、シャボン玉もしも地球ならちいさなちいさなアリがいるな
木村槿 