木村槿 2021-11-23
木村槿
美富うをみ 永遠に交わることがないことを雪の降る日の轍は知った
鈴木精良 朝靄のたすけられずに醒めるゆめ 泣いているのはわたしのほうで
鈴木精良 狂いゆくせかいの規則は守られて見知らぬひとが燃やすごみの日
森谷伊織 チョコレートくらい甘くもないけれどスタバのコーヒーほども苦くない恋
土井みほ この国のきみが秋だというならばまだ秋なのでしょう 白い息吐く
森谷伊織 終電も始発も来ないこの駅で朽ち果てるまで笑っていようか
木村槿 だまされていたかったのだエッシャーの階段を登る人はほほえむ
木村槿 ストーブと同じにおいを吐き出して市バスは今日もちいさな家だ
木村槿 