2021-11-25

北大路真彦

昼過ぎの窓から遠く船眺む線香まじりの海風嗅ぎつ

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北大路真彦

片栗の花眺めつつ二時間を歩けば海の容赦なき青

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北大路真彦

平日の駐車場にて四時間を過ごす不徳とカレーの匂ひ

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北大路真彦

小手毬の白眩しけり鼻声で念仏唱ふ妻を想ひぬ

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北大路真彦

喫煙所より五十歩を遠ざかり明日嗅ぐ君の匂を想ふ

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北大路真彦

波もなくただ空映す海面を墓地より眺む午後二時の猫

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北大路真彦

雨やまず夜との境見えぬまま手探り朝をかき分け歩く

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北大路真彦

泣きながら青き小花を踏みつける二度とここへは誰も来ぬよう

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北大路真彦

かき氷メロンシロップ啜り飲み「今朝まで生きていた」とぞ泣きぬ

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北大路真彦

風鈴に「忌中」の紙をぶら下げて鳴らす簾を通る涼風

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