2021-11-25

北大路真彦

秋ひとり甘く煮られた大根を噛めば木枯し燐寸の匂ひ

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北大路真彦

天窓のぼんやり白き日光に透かす手紙は葡萄の匂ひ

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北大路真彦

夜を仰ぎ黒き天より降りて来し冷気に顔の熱さを溶かす

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北大路真彦

寿司つまむ箸を両手に持ち替へて鬼の真似せし遺影の亡姉

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ミイラ60000世

土曜朝髪をくすぐるささやきで二度目のベッド「もっと寝ちゃおう?」

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たろりずむ

君がいた頃の季節を知っている製氷皿の氷を捨てる

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野添まゆ子

サムシングフォー花嫁が涙ふく青いハンカチ私のハンカチ

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たろりずむ

透明になる薬より苦からむ元の姿に戻る薬は

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光本博

厄年を終えてやばいよやばいよと缶コーヒーはあたらしくなる

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土井みほ

ただここに座っていられるしあわせをつぶやく祖母は海を恨まず

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