2021-12-21

瓜野櫂

夜半母娘書き物しをりテーブルと机に別る高き低きに

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塩本抄

黄昏を分けてもらったあかるさで水平線をなぞる漁火

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ふにふにヤンマー

遺されし痛みは熾火の如くあり絶やさぬやうに手を合はせ生く

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ふにふにヤンマー

血の色を重ね立ちゐる鶏頭の先の彼岸に子規は微笑む

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たろりずむ

いくつってきいてこゆびとおやゆびがくっつくまでをずっと見てられる

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赤島志織

深海のさらにくぼみにすっぽりと収まる心を持って生まれた

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梅鶏

沸騰をしたら弱火にしなさいと教え火力を子は「1」にする

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梅鶏

さえちゃんがまたねと泣いたその日にも西の空から届いた黄砂

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えんとつカフェ

何もない部屋だし棚のプーさんを森に帰せば済む大掃除

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ジュゴン

母逝きて経ればなおさら無償の愛なるものまざまざと思いおり

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