たろりずむ 2021-12
たろりずむ
えんとつカフェ 屋根裏に魔女がいそうな家なのに魔女がいなくて借りそびれてる
小金森まき 子の髪はやはらかな群れ 撫でてゐるてのひらこそが撫でられてゐる
瓜野櫂 夜半母娘書き物しをりテーブルと机に別る高き低きに
塩本抄 黄昏を分けてもらったあかるさで水平線をなぞる漁火
ふにふにヤンマー 遺されし痛みは熾火の如くあり絶やさぬやうに手を合はせ生く
ふにふにヤンマー 血の色を重ね立ちゐる鶏頭の先の彼岸に子規は微笑む
たろりずむ いくつってきいてこゆびとおやゆびがくっつくまでをずっと見てられる
赤島志織 深海のさらにくぼみにすっぽりと収まる心を持って生まれた
梅鶏 