2021-12

鈴木精良

ほどいたら時は零れて制服のリボンが描くやさしい無限

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川の字になれぬ二人の暮らしにも進みつづける笹舟がある

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自由つてとても淋しい鳩はまたシルクハットの夢を見てゐる

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殴られたやうにゆがんで冬瓜のいのちとしてのしづかな重さ

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てる

柔らかな冬の陽を食む柊の深緑の棘ひりひり光る

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古川柊

ピーなしで売ってる柿の種これが欲にまみれた本質である

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似鳥

少しずつ天使じゃないとばれてゆく動物園で交わす口づけ

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桐島あお

仲良しの三人組の三人目だから気づいてしまう初雪

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だいだい

ウイグルの乙女が踊る饗宴の声だけ先に屠られている

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たろりずむ

流行の歌は変われど産声は440Hzのラから

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