早月くら 2021-12
早月くら
だいだい はじめからやり直しても似たような道をたどってきっとひとりだ
赤月 宙 歯ブラシをくわえてひとり うずくまる わたし以外が真っ当である
赤月 宙 丁寧に 折り畳まれた 悲しみが 湿気を吸って、ふっ、と開いた
赤月 宙 壊れたり折れたりするんだ心って 形なんかがあるばっかりに
多賀みなみ 心臓にぽっかり穴が空いたみたい右のピアスを失くしただけで
似鳥 さよならの花束同士すれ違う春のスクランブル交差点
入瀬 不規則なモンシロチョウのはばたきを無様に避けて避けて快晴
入瀬 代わりならいくらでもいると言う人の代わりはやはりいくらでもいる
武田ひか 