パパ猫 2023-03
パパ猫
中原鼠栞 無邪気に踊るきみ蒲公英みたいね ふらりふらいや僕のほうかな
中原鼠栞 これあげる見返りは要らないから 甘さ少々、愛を少々
鞘森天十里 吾が肩に枕し眠る愛(めぐ)き猫腕(かひな)を伸ばし頬に触れくる
鞘森天十里 手綱持ち鞍に跨り鎧踏む脛(はぎ)に感ずる温かき駒
鞘森天十里 真冬日の猫の重みとぬくもりと布団の中でとろけたからだ
鞘森天十里 春雨のあとに洗車機列(つら)なりてピカピカにしても傷は消えざり
あやめ 病得て 自宅療養 する日々に 夫の植えし 三色スミレ
パパ猫 順順に春草素直に揺れており見えない風をかたどっている
澄水 