2021-12

ひーろ

さみしさを隠して綴る泣きながら泳ぐさかなのような手紙だ

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ぶらりん

廃液とガムシロップが混ざり合う夢のほとりで君の名を呼ぶ

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茶熊さえこ

意識して呼吸しているときがありとても近くに生命がいる

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塩本抄

初氷踏み割ったよう散る鏡るいりかば僕の目いなけ情

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土井みほ

「いる?」とだけ聞いてビールを差し出したきみにすべてを試されている

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山田杜魚

たぶん君の悲しき玩具となるためにこの世に生まれて来たのだ僕は

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微塵模試欄

噛み砕くトマトの種は気づかずに緩衝材に合成される

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たろりずむ

湯をはった浴槽は舟、言い過ぎた言葉をひろいあつめる旅の

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かなた小秋

期待したあったかいには届かない缶スープにも負ける初恋

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美富うをみ

前ぶれもなくやってくるその朝はいつもの朝でありますように

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