とりばけい 2021-12
とりばけい
とりばけい 七通の手紙をもらいその代わり七人に臓器をあげた父
とりばけい ビー玉がはじめて喉を通るときとりかえしのつかない味がした
とりばけい 誰にだって「虫歯さん」「ばい菌さん」と話す歯科医の呼び捨てるひと
とりばけい 不揃いな背丈の僕らが不揃いな卵を割って作る炒飯
ひーろ 抱きとめる、わたしに向かってくる風はきっとさみしい風だろうから
尾崎飛鳥 新しいことをはじめる時いくつになっても小学生のわたしだ
美富うをみ 落ち武者のような夕陽を背にうけて残務整理のめどが立たない
土井みほ 溶け出した宇宙を両手で受け止めて涙まみれで目覚める月夜
たて 