2024年2月
素敵な歌を作るためには
良い作品を生み出すためには様々な方法があると思います。
1.具体性
良い歌は読み手の頭の中に映像を浮かび上がらせることに成功していると思います。具体物を上手入れることで歌は良くなるはずです。
2.理のないリアリティ
論理的には結びつかずとも、景と情が適度な距離感で結びついていることは良い短歌になる一つの要素だと思います。適度な飛躍や、無理のない連想がポイントだと考えています。
3.想いを託す
読み手がいることを忘れない。読み手が受け取って短歌は完成する。カッコつけたフレーズや、読み手が置いてけぼりな表現は敬遠される理由になります。
創作のヒントになれば幸いです。
評価を集めた歌
題『間』
ぼくたちの間に君が眠るとき川になったり橋になったり
題『花』
夕暮れに 染まる公園 片隅で 誰を待つのか 一輪の花
題『音』
雨の音消えて止みしと思いきや雪に変わりてしんしんと舞う
題『自由詠』
いつまでも押してるドアが引き戸だとあっさり教えてくれた友だち
題『答』
答えなど見つからなくて悲しくて齧りついてる苺大福
題『答』
告白の答えがわかる沈黙に春風だけがうるさく鳴いてる
題『誰・だれ』
泣いている誰かのシフト埋めているいつかわたしが泣く日のために
題『演』
親戚の集まる場では完璧に気配を消せる叔母の名演
題『情』
感情は私の中で生きる鳥自由に飛んで勝手に啼いて
題『時事詠』
またひとつどこかの街の本屋さん空に消えたよシャボンみたいに
題『風邪』
こじらせた風邪のようですしつこくて諦めきれない2回目の恋
題『遊』
水槽の回遊魚たちが見る夢はひたすらまっすぐ泳ぐ海原
題『挨拶(テーマ詠)』
意地張って「行ってきます」が言えない日それでも優しい「おかえり」がある
題『だが・しかし』
味噌はあるたしかしじみもあったはずだが水道を止められている
題『報』
この胸の警報級の高鳴りを五線と音符で届けてみたい
題『告』
父と子の新たな日々に三度目の春が来るよと告げるうぐいす
題『花』
歓びの花で作ろう首飾りあなたに似合う水色を摘む
題『間』
降り出した冷たい雨がいつの間に水位を上げて目からこぼれた
題『手紙(テーマ詠)』
ひとびとを眠らせてねと太陽は夜に手渡す茜の便箋
題『朝』
さっきまで何処かの人のためだった朝が訪れ私を包む
題『東西南北いずれかを読み込んで』
星たちの涙が地上に落ちぬよう受けるひしゃくは北斗七星
題『海』
新しい言葉の海で溺れてる人を助ける浮き輪は丸い
題『誰・だれ』
その椅子は誰か座ってくれるのをずっと待ってる私の中で
題『だが・しかし』
切なくて思い出たちを搔きあつめしかし余計に切なくなった
題『教』
道に咲く小さな花に生きること教えられてる小雨の家路
題『告』
罪人が刑の宣告待つように検査結果を一人待つ夜
題『飲・呑』
ファミレスで飲み物聞けば「水でいい」答える息子は君の面影
題『大』
まだ暑い京都の夜に盗み見た君の黒目に燃える「大」の字
題『2月29日(テーマ詠)』
君と僕ずれた時計を合わせあう心重ねて涙のうるう日
題『情』
いつの日か情熱大陸出るための練習をする一人車内で
コメントのあった歌
とても微笑ましいです。
ねぇどっちがいいと思う?と問う君のすでに決めてる答えはどっちだ
最近の マスコミ報道 バカらしい 我,告別を 今,宣言す
いま春を迎えに行ってるところだが乗った電車が各駅停車で
これとても好きです!
いいことが見けられない夜なんだが嫌なこともなく星がきれいだ
ありがとうございます!いつも素敵な歌を詠まれているゆひさんにそうコメントいただけてとても嬉しいです。
これ読んだので、この題ではもう書けないなと思うほどでした!
会釈して春冷え払う散歩道かわいい人だとちょっとふり向き
挨拶はあなたの心に指先で微かに触れた感じが残る
たくさんの投稿があったお題
題『記』
題『冬(テーマ詠)』
題『自由詠』
題『挨拶(テーマ詠)』
題『自由詠』
題『チョコ』
題『集』
題『教』
題『予』
題『答』
たくさん投稿した人