ランキング2024年2月

2024年2月

評価を集めた歌

ゆひ
18

題『間』

ぼくたちの間に君が眠るとき川になったり橋になったり


行雲流水 破調編
17

題『花』

夕暮れに 染まる公園 片隅で 誰を待つのか 一輪の花


めるへん
17

題『音』

雨の音消えて止みしと思いきや雪に変わりてしんしんと舞う


ゆひ
17

題『自由詠』

いつまでも押してるドアが引き戸だとあっさり教えてくれた友だち


パパ猫
16

題『答』

答えなど見つからなくて悲しくて齧りついてる苺大福


ながしまけんた
16

題『答』

告白の答えがわかる沈黙に春風だけがうるさく鳴いてる


ゆひ
16

題『誰・だれ』

泣いている誰かのシフト埋めているいつかわたしが泣く日のために


パパ猫
16

題『演』

親戚の集まる場では完璧に気配を消せる叔母の名演


パパ猫
15

題『情』

感情は私の中で生きる鳥自由に飛んで勝手に啼いて


パパ猫
15

題『時事詠』

またひとつどこかの街の本屋さん空に消えたよシャボンみたいに


月ノ夜 葵
15

題『風邪』

こじらせた風邪のようですしつこくて諦めきれない2回目の恋


月ノ夜 葵
15

題『遊』

水槽の回遊魚たちが見る夢はひたすらまっすぐ泳ぐ海原


月ノ夜 葵
15

題『挨拶(テーマ詠)』

意地張って「行ってきます」が言えない日それでも優しい「おかえり」がある


汐留ライス
15

題『だが・しかし』

味噌はあるたしかしじみもあったはずだが水道を止められている


月ノ夜 葵
15

題『報』

この胸の警報級の高鳴りを五線と音符で届けてみたい


パパ猫
15

題『告』

父と子の新たな日々に三度目の春が来るよと告げるうぐいす


パパ猫
14

題『花』

歓びの花で作ろう首飾りあなたに似合う水色を摘む


パパ猫
14

題『間』

降り出した冷たい雨がいつの間に水位を上げて目からこぼれた


パパ猫
14

題『手紙(テーマ詠)』

ひとびとを眠らせてねと太陽は夜に手渡す茜の便箋


パパ猫
14

題『朝』

さっきまで何処かの人のためだった朝が訪れ私を包む


パパ猫
14

題『東西南北いずれかを読み込んで』

星たちの涙が地上に落ちぬよう受けるひしゃくは北斗七星


ゆひ
14

題『海』

新しい言葉の海で溺れてる人を助ける浮き輪は丸い


パパ猫
14

題『誰・だれ』

その椅子は誰か座ってくれるのをずっと待ってる私の中で


パパ猫
14

題『だが・しかし』

切なくて思い出たちを搔きあつめしかし余計に切なくなった


パパ猫
14

題『教』

道に咲く小さな花に生きること教えられてる小雨の家路


澪子
14

題『告』

罪人が刑の宣告待つように検査結果を一人待つ夜


パパ猫
14

題『飲・呑』

ファミレスで飲み物聞けば「水でいい」答える息子は君の面影


パパ猫
14

題『大』

まだ暑い京都の夜に盗み見た君の黒目に燃える「大」の字


パパ猫
13

題『2月29日(テーマ詠)』

君と僕ずれた時計を合わせあう心重ねて涙のうるう日


ゆひ
13

題『情』

いつの日か情熱大陸出るための練習をする一人車内で


【月間表彰】最も評価を集めた歌
素敵な歌を作るためには

良い作品を生み出すためには様々な方法があると思います。

1.具体性
良い歌は読み手の頭の中に映像を浮かび上がらせることに成功していると思います。具体物を上手入れることで歌は良くなるはずです。

2.理のないリアリティ
論理的には結びつかずとも、景と情が適度な距離感で結びついていることは良い短歌になる一つの要素だと思います。適度な飛躍や、無理のない連想がポイントだと考えています。

3.想いを託す
読み手がいることを忘れない。読み手が受け取って短歌は完成する。カッコつけたフレーズや、読み手が置いてけぼりな表現は敬遠される理由になります。

創作のヒントになれば幸いです。

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