2024年1月
素敵な歌を作るためには
良い作品を生み出すためには様々な方法があると思います。
1.具体性
良い歌は読み手の頭の中に映像を浮かび上がらせることに成功していると思います。具体物を上手入れることで歌は良くなるはずです。
2.理のないリアリティ
論理的には結びつかずとも、景と情が適度な距離感で結びついていることは良い短歌になる一つの要素だと思います。適度な飛躍や、無理のない連想がポイントだと考えています。
3.想いを託す
読み手がいることを忘れない。読み手が受け取って短歌は完成する。カッコつけたフレーズや、読み手が置いてけぼりな表現は敬遠される理由になります。
創作のヒントになれば幸いです。
評価を集めた歌
題『休み(テーマ詠)』
角が取れまぁるくなれる週末は水玉模様のパジャマで過ごす
題『静』
君のその静かな口調が好きだった 別れの時の「さよなら」さえも
題『もう』
もういない人のことを思うときまだいることを知らされている
題『雪』
さよならを覚悟している雪だるまあの子と遊んだ思い出がある
題『町・街』
官庁街「桜田門」の平仮名は少女のように「さくらだもん」
題『打』
まれにくるチャンスボールを夢に見て今日も僕らは打席に入る
題『家』
父と子のものだけ風に揺れている洗濯物は家族の形
題『時』
ドーナツを覗けば丸いこの世界すべての人に甘い時間を
題『方』
捨て方を教えてあげると夜空では誰かの悩み掃くほうき星
題『発』
ほんとうの君をいまだに探してる考古学者の遠い発掘
題『もう』
悲しみよ 空より高く舞いあがれ 星となりもう流れておくれ
題『音』
海まではあまりに遠い場所なので空を見上げて雲の音聞く
題『検索(テーマ詠)』
僕の中検索しても出てこない君の苦しみ救える言葉
題『から』
もう少し頑張るからとふるさとの山々に告げ上り列車に
題『空』
もうちょっと傍にいたくて空き缶を抱いてカフェオレ飲んでいる振り
題『雪』
降りてくる雪を必死で掴もうとはしゃぐ仔猫は夏生まれなり
題『飛』
校庭でみんなで見てた飛行船 異星の使者を迎えるように
題『遠』
近づけば近づくほどに遠くなる恋とわかって見上げてる月
題『正』
正解じゃない日も夜はやってきてなんにも言わずに正しく明ける
題『坂』
あの坂をのぼればなにがみえるのかスイッチ入れて少年になる
題『時』
何時からか低空飛行の僕だけどちゃんと飛んでる胸張って飛ぶ
題『もう』
苦しみに耐える息子の背を撫でてもうすぐ白む空にある月
題『もう』
「その角を右に曲がって真っ直ぐに」その道ももう消えてしまった
題『もっと』
あの海でもっとあの子といたかった市場の蟹は泡をぶくぶく
題『子』
あの子より私の方が優しいしまつ毛の数も多分多いよ
題『空』
大空の君の住所を知らなくてだから手紙も出せないでいる
題『家』
待っている人など誰もいないのに何故か真っ直ぐ帰りたい家
題『電』
多摩川を渡る電車は助走して夕焼け空に飛び込んでゆく
題『知』
着替えてる息子の背中知らぬ間に大きくなったまじまじと見る
題『遠』
オリオンのリゲルの光は八百年遠く旅して私に触れた
コメントのあった歌
酔いつぶれ山手線と間違えた最終電車が静岡に着く
ベランダに落ちてたレバー回したら街じゅうみんな踊りはじめる
良いです!
お揃いのアップリケならいいのになママが夜通しミシン踏む音
スーパーの魚の歌に踊らされ頭が良くなるなんて言うから
おめでとう!ケーキシャンパンお祝いのための時間は三倍つかって
冬休み中の私の誕生日祝われず終わる 1月7日
七回目のベルで受話器を取る前に着信拒否をしていたスマホ
だじゃれかーい
七の月なんにも降ってこなくってさしずめ君はノストラだます
たくさんの投稿があったお題
題『雪』
題『雪』
題『くだものを読み込んで』
『地名を読み込んで』※作者非表示※
題『静』
題『歌』
題『飛』
題『もう』
題『たら・れば』
題『帰・返』
たくさん投稿した人