お題 題『音』 お題 2024.01.24 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
海まではあまりに遠い場所なので空を見上げて雲の音聞く
君の弾くギターの音が好き 違う
ギター弾く君のとなりが好きで
カラコロと氷ができる音がして蒲団の僕の心で転がる
冬はまだ雪と寒さを残しても長くなる日に春の足音
簡単にノイズキャンセルできるけど、俺の鼓動はノイズじゃねぇから!
こんにちは、の途中で夕顔の咲く音がしたから”にちは”が萎んだ
「月光」の最後の音を聴いてから区切りがついたことにする恋
配達人が郵便受けに朝刊を投げ込む音で目の覚める朝
文末に音符マークがあるせいか君の言葉が弾んで聞こえた♪
外の雪は音もなく降る暖炉の薪燃える音心温し
麦茶作るヤカンの笛の音響き炬燵脱け出しガスコンロへと
和音と書き かずねと読む子が好きだった
見かける度にあの頃戻る
雪の音が僕に伝える君の声ささやくようなつぶやくような
音のない 言の葉の時 苦しめる 貴方と私 いればいるほど
日が落ちてカーテン閉めてくつくつと微かな湯気と鍋の音だけ
フルートに深みある音まだ出せず未然形には可能性あり
衣擦れの音を聞きつつ君を待つベッドの中で期待膨らむ
しんしんと湯の音(ね)が響く初釜にひとりしずかに利休と対話
坂下る自転車の音金切り声批難のようで足を弱める
口語って音速だからすぐに届くしすぐに消えちゃう楽しいね
外へ出て 見て見ぬふりをする度に 心のチャイム鳴る音がして
寒さたえ待ちに待ってた初音聞き君とふたりで梅見に行ったね
LINE待つ秋の夜はまだ長すぎて虫の音も止み待宵の月
補聴器の音消したままひとり行く いつもの街も遠くに見える
その施設は不気味な音が鳴りやまず誰もが異音モールと呼んだ
たまゆらの火花散らすか冴ゆる夜すれる肌の蕩ける音叉
からころと下駄の音(ね)響く先斗町本物なのか?観光客か?
音もなく忍び寄る影すり寄ってニャアアと鳴いておやつをねだる
火の上ではちきれそうなせかいからポップコーンの爆ぜる音かな
恋だって韻ふむ音に共鳴しあなたの心わたしの心
やっとでた「好き。」心臓と雪の音だけの世界に滴ちる「わたしも。」
明け方の生活音の消えた町
それでも命の音は絶えずに
ラジオは友達そこにはいつも音楽があった青春時代
母がパン「カリッ」とさせて食べる音 今日もしている今日が始まる
新しい指輪をはめた左手は和音の指で背中をさする