お題 題『春(テーマ詠)』 お題 2024.04.16 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
鈴懸の輝く若葉の一生を今年も僕は見守るのだろう
花びらが前髪に降り色めいた彼女と春がステップを踏む
向こうまで潜り抜けたら染まりそうポプラ並木の淡い黄緑
花粉舞い黄砂は降りて寒暖差体だるくも草木は萌ゆる
穏やかなあなたとも少し居たかった次の季節が早く来すぎて
葉桜もいいねと君は言うけれど
どっちつかずの君とにている
春が来て筆箱の中の高いペン
今か今かとその時を待つ
「新」がつく言葉が並ぶこの季節
夢が膨らむ始めの一歩
コスモスの種蒔きて芽の出る愉しみ
かがんだ腰の痛みは消えたり
春はもう抜き足差し足忍び足私をおいて去ってゆくのね
散ってゆく姿の方が綺麗だと感じる僕を赦して、桜
淡雪は右に左に揺れながら別れを告げし吾に落ち来る
風や土、木に聞いてみて みつかるよ 宿題の春を探そう
霞む山見える車窓背にベトナムの男(ひと)ロック聞く音漏れするほど
まどろんで茶畑、さくら、走るひと新幹線の窓に飛ぶ春
しなやかに表現紡ぐ和の言葉「桜」と「櫻」「さくら」と「サクラ」
春は出会いと別れの季節人は出会いと別れ繰り返していく
蒼天と淡い芽とそよぐ東風とゆっくりと行けいまだけのウィーク
窓の外は春 部屋の隅を陣取った埃は去年からずっと埃
白い花数え切れぬほど咲きこぼれ孫には言えぬイチゴ狩りまで