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麦藁の帽子が妙に似合ってた 父の笑顔はアルバムの中
亡き父が スマホの中で 生きている まだ見る事が できない日々は
亡き父の愛した風を追いかけて 高速バスは立山へ行く
年々に亡父(ちち)に似てゆくわが顔を映す鏡にもの問いかける
五月雨のような頭になった父 独り言ははなんか増えたな
孫の顔見せに実家へ寄った日は 父が車で送ってくれたな
90の父に不義理な主人でも 我が子の来訪待ちわびている
母先に逝きて亭主関白の父がこんなに 家事こなすとは
父母のいない実家に帰り窓を開け一人昭和に風を通す午後
はつなつの父の墓前でさういへば好きだつたものをあまり知らない
昔懐かし蒸気機関車走る秩父鉄道乗りたし
父になりやっと分かった我が父の 苦労責任家族への愛
仏壇の 夫父(ふふ)の写真は 雨知らず 独り羽織るは 乾かぬ合羽
父母(たらちね)に会ひに 雨間(あまあい)の実家を訪ぬ 父の日のギフトを持ち
訳ありの春が終われば風ぬるく 父の背中に張りつく夏よ
新しい 命の頬に 母の手と 父の涙と 初めての風
父親に何も言えずに日は暮れて 母の視線が痛い父の日
父になり 父に会いに 父の日に 父は父の 父へと変わる
石塊に孫に宛てたる詩三行、書き残したる亡父の想いは
受験前父の日記を広げたら短いエール「彼を信じる」
襟首を父に掴まれ思い出す 忘れかけてた大きなあの手
土捏ねし父の背中を見送りて わたしはわたしの歌をこねおり
「おとーたん、ふうふうちてぇ」このビデオ君の結婚式で流そう
やり方は見よう見まねの父結び ネクタイ締めて今日も出かける
コロナ禍のさなかに父は身罷りぬ一人の旅出如何におわせし
父として尊敬されているのやら かなり怪しい梅雨の晴れ間よ
夏野菜育て収穫する父の長袖シャツの汗は勲章
乾癬てふ 不治の病に 苦しみし 父の齢を 越えて「蛭の子」
かぞいろは あはれと見ずや 蛭の子は 三年になりぬ 足立たずして(大江朝綱)
麦藁の帽子が妙に似合ってた 父の笑顔はアルバムの中
亡き父が スマホの中で 生きている
まだ見る事が できない日々は
亡き父の愛した風を追いかけて 高速バスは立山へ行く
年々に亡父(ちち)に似てゆくわが顔を映す鏡にもの問いかける
五月雨のような頭になった父
独り言ははなんか増えたな
孫の顔見せに実家へ寄った日は
父が車で送ってくれたな
90の父に不義理な主人でも
我が子の来訪待ちわびている
母先に逝きて亭主関白の父がこんなに
家事こなすとは
父母のいない実家に帰り窓を開け一人昭和に風を通す午後
はつなつの父の墓前でさういへば好きだつたものをあまり知らない
昔懐かし蒸気機関車走る秩父鉄道乗りたし
父になりやっと分かった我が父の
苦労責任家族への愛
仏壇の 夫父(ふふ)の写真は 雨知らず
独り羽織るは 乾かぬ合羽
父母(たらちね)に会ひに 雨間(あまあい)の実家を訪ぬ 父の日のギフトを持ち
訳ありの春が終われば風ぬるく 父の背中に張りつく夏よ
新しい 命の頬に 母の手と 父の涙と 初めての風
父親に何も言えずに日は暮れて
母の視線が痛い父の日
父になり 父に会いに 父の日に 父は父の 父へと変わる
石塊に孫に宛てたる詩三行、書き残したる亡父の想いは
受験前父の日記を広げたら短いエール「彼を信じる」
襟首を父に掴まれ思い出す
忘れかけてた大きなあの手
土捏ねし父の背中を見送りて
わたしはわたしの歌をこねおり
「おとーたん、ふうふうちてぇ」このビデオ君の結婚式で流そう
やり方は見よう見まねの父結び ネクタイ締めて今日も出かける
コロナ禍のさなかに父は身罷りぬ一人の旅出如何におわせし
父として尊敬されているのやら かなり怪しい梅雨の晴れ間よ
夏野菜育て収穫する父の長袖シャツの汗は勲章
乾癬てふ 不治の病に 苦しみし 父の齢を 越えて「蛭の子」
かぞいろは あはれと見ずや 蛭の子は 三年になりぬ 足立たずして(大江朝綱)