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年取れば薬も増すなり 七錠を ひと息ごくり 慣れて久しく
過ぎし日の 心が憂う 思い出も 和らぎゆくは 日にち薬かな
登下校 笑顔で話す 君のこと 致死量超えて オーバードーズ
物忘れ しないためにと くすり買う くすりは有るが 飲むのを忘れる
彼もよくそうしたように苦い顔 粉薬飲み父想う午後
気休めが過剰摂取になる前にきみの痛みをわかりたかった
お早めの鎮痛剤は涙腺の決壊前にお飲みください
たとえれば忘れくすりは生きる知恵 苦さ忘れ憂き世の寝床
くすり打ち戦後を生きたあの時代 カオスと言えば混沌が哭く
くすり売り子の喜ぶ紙風船 母にみげはよもやま話
ちいさ過ぎる くすりは嫌い 今朝もまた 零れて床を 獅子の如く這う
ペットロス 日にちぐすりと言われるが 時経つごとに募る淋しさ
オブラートにみんな包んでくれた母 苦い薬はあとから効いて
熱が出て病院に行く その後のくすり代金どんどん上がる
季節はずれの台風は苦いくすり みるはずだった絵のくすみ色
われを見てくすりと笑う人がいて裏返しのシャツに気づく
そのミスは日にちぐすりとおもふたびわかくさ色の液が滴る
くすりと笑える何気ない日常を大切に癒やされる
くすりとは逆から読めばリスクだわ 神様ずいぶん皮肉がお好き
命とは案外こんな一欠片 一粒ほどの大きさなのか
お薬を飲む君の背が揺れている 僕の鼓動が痛む夕暮れ
朝なさな妻二十錠我六錠、一つひとつに命を託し
コケた時くすりと笑う君だけど愛しく想い恋の始まる
失敗がくすりになると言われても 落胆の底になかなか届かず
にせくすり SNSに 広まりて 瑞穂の国の 腐るはらわた
この薬 貴方の痛みを 和らげた… もう要らないね…処分しちゃうよ…
人身(にんじん)の 心弱さに 付け込まれ ふと鼻くすり 嗅がされにけり
お薬を 飲んでくすりと 笑う君 病室の窓 溶けてゆく白
飲み薬以外の我のくすりとは作業所で友と笑ふ事なり
風邪ひくとよく飲まされた粉ぐすり 苦まずいのに何故か恋しい
泣きたけりゃ 浅田次郎の ラブ・レター くすりと笑い あとは号泣
座布団をあげたい気分ヨーデルが便秘薬だと知った時には
指先に乗る程小さき(ちさき)くすりにて支へられをり我の人生
少年は痛いと言えず泣き止まぬ 三歳のまま 抱きしめるくすり
わが母の 特効薬は 近所の
同年代との 立ち話なり
僕を見て くすりと笑う 君がいい 中也を読んで 泣く君がいい
泥酔の脳みそ揺れてわきまえる特効薬は何処にも無きを
今日もまたつとめを果たしドアを開け 君のくすりが僕のくすりに
月末に 母のくすりを 確かめる 日々の幸せ 数えるように
くだらない話を僕と交わしては くすりと笑う変わらない顔
くすり屋にウサギやカエル ゾウがいたドラッグストアと呼ばざりし頃
健康のためとは言えど朝晩の 薬を見てはため息が出る
年取れば薬も増すなり 七錠を
ひと息ごくり 慣れて久しく
過ぎし日の 心が憂う 思い出も 和らぎゆくは 日にち薬かな
登下校 笑顔で話す 君のこと 致死量超えて オーバードーズ
物忘れ しないためにと くすり買う
くすりは有るが 飲むのを忘れる
彼もよくそうしたように苦い顔
粉薬飲み父想う午後
気休めが過剰摂取になる前にきみの痛みをわかりたかった
お早めの鎮痛剤は涙腺の決壊前にお飲みください
たとえれば忘れくすりは生きる知恵
苦さ忘れ憂き世の寝床
くすり打ち戦後を生きたあの時代
カオスと言えば混沌が哭く
くすり売り子の喜ぶ紙風船
母にみげはよもやま話
ちいさ過ぎる くすりは嫌い 今朝もまた 零れて床を 獅子の如く這う
ペットロス 日にちぐすりと言われるが 時経つごとに募る淋しさ
オブラートにみんな包んでくれた母
苦い薬はあとから効いて
熱が出て病院に行く その後のくすり代金どんどん上がる
季節はずれの台風は苦いくすり みるはずだった絵のくすみ色
われを見てくすりと笑う人がいて裏返しのシャツに気づく
そのミスは日にちぐすりとおもふたびわかくさ色の液が滴る
くすりと笑える何気ない日常を大切に癒やされる
くすりとは逆から読めばリスクだわ
神様ずいぶん皮肉がお好き
命とは案外こんな一欠片
一粒ほどの大きさなのか
お薬を飲む君の背が揺れている 僕の鼓動が痛む夕暮れ
朝なさな妻二十錠我六錠、一つひとつに命を託し
コケた時くすりと笑う君だけど愛しく想い恋の始まる
失敗がくすりになると言われても
落胆の底になかなか届かず
にせくすり SNSに 広まりて 瑞穂の国の 腐るはらわた
この薬 貴方の痛みを 和らげた…
もう要らないね…処分しちゃうよ…
人身(にんじん)の 心弱さに 付け込まれ ふと鼻くすり 嗅がされにけり
お薬を 飲んでくすりと 笑う君 病室の窓 溶けてゆく白
飲み薬以外の我のくすりとは作業所で友と笑ふ事なり
風邪ひくとよく飲まされた粉ぐすり 苦まずいのに何故か恋しい
泣きたけりゃ 浅田次郎の ラブ・レター くすりと笑い あとは号泣
座布団をあげたい気分ヨーデルが便秘薬だと知った時には
指先に乗る程小さき(ちさき)くすりにて支へられをり我の人生
少年は痛いと言えず泣き止まぬ 三歳のまま 抱きしめるくすり
わが母の 特効薬は 近所の
同年代との 立ち話なり
僕を見て くすりと笑う 君がいい 中也を読んで 泣く君がいい
泥酔の脳みそ揺れてわきまえる特効薬は何処にも無きを
今日もまたつとめを果たしドアを開け
君のくすりが僕のくすりに
月末に 母のくすりを 確かめる
日々の幸せ 数えるように
くだらない話を僕と交わしては くすりと笑う変わらない顔
くすり屋にウサギやカエル ゾウがいたドラッグストアと呼ばざりし頃
健康のためとは言えど朝晩の
薬を見てはため息が出る