お題 題『歩』 お題 2023.12.05 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
早足で過ぎる季節を遅らせる君の歩みを僕が見守る
歩きつつ名も無き花に足を止めそういう日々で損してもいい
すぐ前を歩いてたはずの友の背が十年後には小さく遠く
わかること無理と知りつつわかろうと君の心へ震える一歩
階段の手すりに指を2本立て一緒に歩くゆっくり登る
好きになってもいい人なのか確かめるように歩いた駅までの道
神さまが君と一緒に歩いてる 試練の夜は君を背負って
ゆっくりと歩きたくなる十二月ひともライトも美しく見え
下りでは最初の一歩踏み出せず思い出よぎるエスカレーター
落ち葉舞う冬の間奏遊歩道やがては雪の狂騒曲へ
京の町 桜と紅葉 思い出は 二人歩いた 哲学の道
子供らが白線だけを踏んでいく落ちたら終わり横断歩道
秋の葉を踏み締め歩く紅葉狩り真っ赤に色づく山を眺めて
願いたい共に歩きし妻亡くし寒きベッドに星影よ降れ
一歩ずつ進めばいいと思うけど風が強けりゃ引き返す俺
白だけをタトッ タトッ とふんでいくまたたく青もその目に映らず
きようもまた
あるいてきたと
はなにつげ
こころはれやか
ゆうぐれのそら
長い旅 目的地さえ忘れたが
足音励ます 一歩一歩と
獣道を通り自分の道を愚直に淡々と歩いていく
お疲れとてくてく歩く足元を
蛍袋はやんわり照らし
駅からの家まで歩く帰り道今日は寄り道していこうかな
歩道橋日の出を拝み帰路に就く寝酒楽しむ夜勤の疲れ
うまくいく恋のかたちも目にみえて歩幅とリズム自然にそろう
冬光る イルミが木々を色づかす君と歩いた表参道
人生は走らず歩いていこう、って解釈歪め競歩する世間
マラソンは苦手だけれど君と行く散歩で心がウサイン・ボルト
てくてくとお堀を散歩して気づく皇居ランナーは左回り
きようもまた
転ばぬように
万歩計
明日も天気か
夕日が赤い
京の町 哲学の道 刹那道 二人歩いた 桜と紅葉
歩いたら追い越されては残されて駆けてみたらば躓きこけた
他人より損しているがそれでいい動く歩道で動かない我
アレグロの恋の道行きフェルマータ歩幅乱れて脈三拍子
へぼ将棋ト金の歩さえ王手する死んだふりする不死鳥謝罪
麦畑歩兵がひとりまた一人旅団の切符の無効を告げる