お題 題『感謝(テーマ詠)』 お題 2024.03.16 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
長文で述べた感謝のスピーチを「あざーす」だけに要約される
コンビニのこのおにぎりも有り難い無数の人のおかげで生きてる
手を合わす「いただきます」とこの膳が成るためにある全ての過程に
卒業の感謝の言葉聞きながら親となりし日蘇りけり
樹を撫でてなぜか感謝を繰り返す酔っ払いいる春の夕暮れ
目を閉じて せめて私が死ぬときに 二人にだけは 届いて欲しい
手を合わせ亡義母想い微笑むも慕い慕われお彼岸近し
おなかいっぱいだからと差し出す母のケーキいつもいつも食べてた
一人では生きていけない生かされて救い救われ助け助けられ
生きていくことは楽ではないけれど
感謝しかない両親のこと
ありがとう、と言いかけてやめた私は何に怒っているんだろう
ラインにて知らせ時々送りくる歌の仲間の敬老嬉し
ありがとう Thank you 謝謝 gracias
全部袋に入れて仕舞おう
朝日浴び昼に天道虫愛でて恵み数えて夜眠りにつく
感謝することも忘れて戦った未熟な時にあった情熱
基礎年齢五年若いと評価され古希の手前で親にも感謝
風呂壊れ久々入る熱いお湯心身共に恵みに感謝
酔ってから電話してきやがってまじむかつくんですけど(ありがとう)
春風に芽をふく木々の中にいて感謝の思い透き通りゆく
ありがとうその一言を伝えれず写真に触れてありがとうごめん
その程度以下同文の感謝状どちらが主役かわからぬ式
感謝してしてもしきれぬ貴方ゆえ別れのつらさ今も身にしむ
感謝するふりをしながら隙を見て手のひら返す人もあるらん
まなざしが余韻を残しありがとうボクはほほえむピエロになっちゃった
「ありがとう」花束で言う人もいる 目で言う猫や 字で言う人も
春めいてきのうも今日も列がのび レジに笑顔の花がひらいて
感謝の言葉述べなくても挨拶するだけで気持ち伝わる
年老いた
彼の父 母 隣り合い
語り笑って友となる