お題 題『白』 お題 2024.03.14 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
温めたミルクが誘う眠気待つ今日の余白を味わう深夜
枝先にすっくと立った姫さまの白無垢姿よ楚々と木蓮
薄紅の唇触れる指先が白い吐息に微かに震え
黒板にあいあい傘で名を書かれ告白もせず淡い思い出
道路沿い 手向けし 白き花たちは
悲しみ消えんと 人々願い
鶯茶の皮を脱ぎつつ膨らんだ白い木蓮青空に映ゆ
白のTシャツ日焼け止めやら皮脂汚れ今日もハイター頼みます
生えている白くか細く弱ってる思い出をまた一本抜いた
3.14白い日に二人の円周率も続きますよう
日記買い三日坊主で真っ白け続いているは生きることだけ
青と白 見慣れ始めたユニフォーム ホームラン近し 春の風かな
歯みがきのチューブの中に白味噌を詰めてこっそり入れ替えるテロ
勇気を出して告白したら振られた青春のほろ苦い思い出
コブシの木に白い花が咲く毎年に卒業の男女手繋ぎ通る
白線を踏むように歩道横断しずれて足裏に角を感じる
粉雪に 忘れ去られた 白い影 言の葉だけが 足元で舞う
白い花ゼリーのようにフルフルと揺れて気がつく春風吹けり
純白のままの自分で居る事は浮き世の流れ逆らうごとき
奇跡起き合格を知る色白の娘の肌が淡く輝く
海に立つ白波のように繰り返し私を揺らすこの悲しみは
うろこ雲晴れ間に浮かぶグラデーション白は二百と言う人がいる
北帰行シベリア渡る白鳥は別れに春を置土産にして
白壁がグレーになって街の灯が増えるの待ってカーテン下ろす
白色の狐現れ消えてゆく君の手にぎり歩く春の夜
思い出の中の貴方の顔白く表情だけが思い出せない
白黒を決めることなく曖昧に走り去りゆくしまうまの群れ
白々と夜が明けるころ見た夢の中の貴方の白い襟足
白け鳥言葉を啄み電線で詠み人揶揄し糞化爆弾
碧天に白き衣で誓い合い 祝福の鐘 ブーケをつかみ
なるはやで私蛋白石になるだから500万年待って
わたくしが犯した罪を白状す春の月夜の海を見ながら
白シャツに黒きインクの染みをつけ書いた手紙が置いてある部屋